木平ひできのブログ

行政視察 山県市役所

岐阜県山県市役所にてフッ化物洗口の実施についての報告を致します。
 
 
・山県市概要
岐阜県山県市は、人口25000人ほどの三町村合併の市である。
市内には、11校の小学校がある。
 
・フッ化物洗口と概要と取り組みについて
フッ化物洗口を始めたのは平成16年である。
平成16年当初は、小学校6年生のDMFT指数は学校格差が認められたが
平成25年には、DMFT指数の学校格差が消失した。
フッ化物洗口事業を理解してもらうために、保護者説明会は丁寧に行っている。
令和元年度のフッ化物洗口実地率は全体で99.4%である。
フッ化物洗口の指導方法は「はみがき教室」の中でブクブクうがいの練習をしている。
  
山県市子育て支援課が「フッ化物洗口」だけでなく、歯科医師会・教育委員会・小中学校連携のもと、全児童・生徒対象に「ブラッシング授業」を実地している。
フッ化物を利用して、虫歯を予防するのではなく児童・生徒1人ひとりに「自分の健康は自分で守る意識付け」や「歯肉炎が改善する達成感の体験」などの口腔の健康を通して「生きる力」を育てる事を目的としている。
 
その結果、令和元年のDMFT指数は0.06に減少し、学校によっては0.00という小学校が3校もある。
フッ化物洗口のみではなく、ブラッシング指導を重点的に行っていることがこの結果を出していると考えられる。
 
以上より、フッ化物洗口を実施する事は、虫歯減少において非常に有効な手段の一つといえる。
現在の本市では、保育所でのフッ化物洗口を行っているが、その結果どのような効果が実証されたかというエビデンスが必要であろうと思う。
フッ化物洗口を実施するにあたり反対署名もたくさん出されている。
 
本市における実施については、エビデンスをしっかりしてからやるべきだ。
反対をおし切ってまでやるべきではなく、児童の保護者への理解を得てから実施すべきだと考える。
 
 
以上、報告させていただきます。

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